よくある質問
【薬の処方:院内か院外か?】
当院は院外処方です。
その理由は、安全性優先だからです。
今からおよそ20年前、皮膚科に衝撃が起こりました。
帯状疱疹の内服薬ソリブジンという薬と或る薬剤との併用による副作用で、死亡事故が起こったのです。
その薬はすぐに市場から消え去りましたが、薬の飲み合わせの怖さを思い知らされました。
皮膚科医が使う薬剤は、抗ガン剤など一部“強い”薬がありますが、ふだん使う薬は強いものは少ないと言ってよいでしょう。
でも、他科の薬剤との「併用禁忌」、つまり使ってはいけません!!という薬があります。
さらに、「併用注意」、つまり注意しながら使いましょう!というのはたくさんあります。
皮膚科で使う薬剤に限ったとしてもこれらをすべて把握するには大変な労力が必要です。
医療事務員には無理でしょうし、看護職員でも困難でしょう。
もちろん医師もその知識を得る努力は怠りませんが、餅は餅屋、薬剤師が控えていると思うと、とても安心です。
当院でも、開業当初は院内処方でした。
でも、先輩や仲間の意見を参考にし(看護・事務職員による処方ミスなど)、ますます増える薬剤の併用禁忌・併用注意への対応(安全性重視)、さらには、皮膚科の患者さんは老若男女、特に子供さんも多いことから(当然、年齢・体重で薬の量が細かく変わります。
小児科ではほとんどが院外処方です。)、院外処方に変えました。
もちろん、院内処方の医療機関でも大変な努力をしてきちんと対応しているとは思いますが、自分の経験では、それを充実させるためのエネルギーは相当なものだったので、当院では、より診療に専念するために院外としました。
「安全」は目に見えにくいものです
これはどちらが良いか、という問題ではありません。
どちらも患者さんに対してどういう利益があるかどうか、どういう不利益を与えるかを考えに考えて選択した結果です。
その点をどうぞご理解くださいますようお願い申し上げます。
【ジェネリック(後発)医薬品を希望したいのですが、ありますか?】
あります。
先発品は特許出願から一定期間は、その「権利」の期間で、物質特許が切れてからはジェネリック医薬品が発売されます。
主成分が同じなら効果も同等、かどうかはわかりません(±20%以内なら許可されるようです)が、誤差の範囲内?と考え、佐野調剤薬局(当院西隣)には一通り揃えるようお願いしてあります。
先発品が尊重されるべきと考えますが経済的な事情もあるでしょうから、ご希望の方は、どうぞご利用ください。
特許切れのものについては、すべてのジェネリック製品を取り揃えております。
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